すでにオンライン化にチャレンジした人たちの今後の見通し
コロナの見通しとオンライン受講の見通し
いくらなんでも夏休みには海外旅行に行けるだろう、なんて、2月ごろには思っていましたが、甘かったですね。コロナやっぱり恐るべし。気軽に国境を超えられるようになるのはいつになるのでしょうか。
さて、
コロナ禍で、オンライン化に「すでに挑戦済みの方々」に、
Q.もし今後完全にコロナ以前の状況に戻ることができた場合(つまりコロナの制約がなくなったとしたら)、オンライン開催はどうしますか?やめて対面に戻しますか?
という質問をしたところ、大多数の方が、
A. オンラインもオフライン(対面)もどちらも開催していく。
と、答えられたそうです。
(すごく面白い調査結果だったので、結果が正式にリリースされたらシェアしますね)
コロナ前は、確かにオンラインよりも場と時間を共有する対面の方に絶対的な価値がありましたが、コロナで今までオンライン会議には無縁だったユーザーも、何かしらの形でオンラインサービスに触れ、メリットがあることを体験してしまったので、当然ニーズも続いていくと想定されます。
受講者から見ると、
- 直前まで違うことしててもよし
- 移動時間なし
- 開催者/開催地との距離関係なし
- 終わったらすぐ違うことができる
と、沢山のメリットが。
今までは参加を諦めていたけれど、オンライン化したから念願かなって参加できた!と、特に一人何役もこなす女性でオンライン化を喜んでいる受講者は多いのです。
つまりは、女性をターゲットとするならば、オンライン受講というオプションは、もう必須の時代になります。
では、どのように対応していけば良いのでしょうか。
挑戦してみてわかったこと
主催者側から見ると。
直接手が出せないから、参加者の技量によってペースが乱れてしまい、指導しにくい!とか、今までだったら実際にさわってもらったり、近くでみてもらったりして理解してもらっていたから、大変!
など、ただオンライン化しただけでは、大変さが増し、思うようにできていないのも現実です。
今までなら、その場では先生自らが手を出すことで解決し、手を出すことで形になっていたかもしれませんが、オンライン開催ではそうはいきません。
レッスンを通しての理解が足りず、習得度合いが低いと、再現性が低くなり、満足度が低くなる。ということになりがちです。
当然、満足度が低いと、どんなにメニューが沢山あっても、オンライン受講の利便性が高くても、次のレッスンの受講は対面であっても見送るはず。
そのスキル、そのセンスは絶対的でも、これからは問題が生じる可能性が出てきました。
緊急避難的なオンライン対応ではなく、オンライン受講というきちんとしたサービスを成り立たせる必要があります。
ただ場所を移しただけで、オンラインで、zoomでやればいい。をやっていると危険です。
具体的にどんなことをしていくべきなのか、テレビのお料理番組で考えてみましょう。3分クッキングのような番組をイメージしてみてください。
お料理番組では、
- カメラマンが複数いて、切り方をアップにしたり、火加減をみせてみたり、スタジオ全体をうつしたり、上から、下から、横からと、アングルで映像自体に工夫があります。(1.映像)
- その上で、お料理をつくる料理研究家と、局アナがセットで出演し実演しています。局アナは、アーティストとして料理研究家のやっていることを、誰にでもわかりやすい言葉で伝える役割を果たしています。(2.説明)
- 最後に「レシピはwebで。」とまとめます。視聴者の1度見ただけの記憶だけでは、やっぱり再現性が低いので、材料の分量や作り方のおさらいは文章でみてねと誘導。(3.テキスト)
こんな感じですね。
クラシルなどWeb系のレシピサイトで動画をみせるところでも、同様です。
- 映像のカット数を数えてみてください。テレビのお料理番組よりも圧倒的に短い時間で、TV以上に飽きさせない、楽しいカット割になっているし(1.映像)
- 説明テロップは的確に。端的にわかりやすい。(2.説明)
- そして、テキストでレシピや作り方が動画を見直さなくてもよいように、下部にまとまっている。(3.テキスト)
だいたい同じ構成です。
- 映像による説明
- わかりやすい言葉での説明
- まとめとしてのテキスト
でできています。
これをもとに、あなたのレッスンのオンライン化の対策をしていきましょう。
理想…
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映像による説明
照明機材そんなに高いものでもありません。暗くてよく見えないのは、言語道断。暗いようならば、複数台置き、影にならないように工夫してみましょう。
カット割は、カメラ複数台おいて、自分で切り替えることができたら、最高ですが、難しければどの角度が受講者が一番わかりやすいのか、実際にカメラを置いて、実験です。自分の視野確保も大切です。やってみるのが一番。
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わかりやすい言葉での説明
今まで、手を出して助けてきたところの、手出しができません。実際にオンライン開催をしてみると、カメラのレンズに手をつっこみたくなる回数の多さに気づくと思います。
説明や指示を、あなたの言葉で、だれでもわかるように伝えなくてはいけない。ということです。言葉足らずでは伝わりません。より丁寧な描写で、何をどんな風にどうしてほしいのか、なぜそうするべきなのか等を、対面レッスン以上に丁寧にわかりやすく言葉で説明しましょう。
1.2.ときて、うわぁ、大変。私には無理!と思ったかもしれませんね?
厳しいようですが、一朝一夕でできるようには、なりません。笑。
いきなり生放送番組のメインパーソナリティーになれっていっているようなもんですから。無理で当たり前。ですが、頑張ればあなたにもできること!があります。
これをやれば全部が変わる!
3です。まとめテキストをちゃんと用意する!
テキストは、時間をかければ自分でもできるところ。もちろん私のような説明のプロの人の手を借りることもできるところです。
みなさんは、お料理番組であれば料理研究家。作るのがうまい!美味しい料理がつくれる!であって、説明するのがうまい!では必ずしもありません。別の能力です。
そこは自分の時間をかけることや、人の手をかりて補います。
テキストかぁ、、、テキストねぇ、、、そんなみなさんの声が聞こえてきそうですが。うん、重たい仕事なのはわかります。でも、余りあるメリットが沢山あります。
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プログラム構成がしっかりする
テキストをしっかり作ろうととすると、プログラム構成にもしっかり向き合う必要があります。どんな順番が一番わかりやすいのか、対面でなんとなくやってきたこととをもう一度見直す機会に。
テレビにだって、台本があります。行き当たりばったりで、説明の順番が、うっかり前後してしまった!なんていうことがあると、受講者を混乱させます。ただでさえ映像授業はわかりにくい。致命的なミスになります。
どういう順番構成にすべきなのか、テキストを作ることでしっかりと組み立てができます。
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口頭だけでしてきた説明を改めて言語化する
説明部分も、テキスト作りの中で、しっかりと言語化せざるをえなくなります。
よりわかりやすい表現、言い回しにも気づくはず。ぜひ、一晩寝かせて次の日読みかえしてみましょう。主語の位置を変えたり、てにをはをちょっと変えるなど、よりわかりやすくするための改善点に気づくかもせれません。
ポイントとして、良かれと思ってちょっと主題からそれた知識や、さらに先のことなどを盛り込みがちな人は、そのレッスンに特化した内容だけになるように、横道を削るよう注意しましょう。
テキストがあると楽になる♪
こうして作ったテキストは、受講者が受講後に知識定着のためにふりかえる「3.まとめとしてのテキスト」としての役割だけでなく、レッスン時の台本の役割を果たし、「2.説明」の局アナ部分を助けてくれます。誰にでもわかりやすい説明ができるように。
一定レベルの理解度を確保できるようになり、置いてきぼりになる生徒さんを減らせます。
また、手順の中で写真でテキストに掲載したところは、1.映像でも、駆け足にならないように、ゆっくりしっかり見せるべきところだと気づくはずです。カメラを複数台置かなくても、たとえば、カメラに手で近づけてアップにして見せることなどができれば、確実に伝わりやすくなります。
テキスト作りは確かに大変ですが、そうやって、しっかりとテキストを作ってレッスンに臨むと、1.映像にも、2.説明にも、確実に好影響がでて、オンラインでも教えやすい!と気づくはず。グッと教えるのが楽になります。
受講者も、しっかりとしたプログラム構成のもと、テキストをもとに教えてもらうからわかりやすい。後でなんだったっけ?もテキストをみて復習できるから習得度合いもよく、できた♪を実感できる。
だから顧客満足度ばっちり!!になり、次にまた利用してみよう♪となります。
ただオンライン化をして、この満足度が駄々下がりになると、今まで築いてきたものも足元を救われかねません。コロナ禍も、もうだいぶ経ちました。緊急避難でやってるから許してね。は通用しなくなっていきます。ぜひテキスト化にチャレンジしてみてください。
ピンチをチャンスに!
ちなみに、ここまでがしっかりできると、あなたも先生を配下に抱える協会の代表、大先生になるのも夢ではありません。
どんなジャンルでも協会の資格取得費用は高いです。かつ、年会費も高いです。
高い!と言いますがその分、練りに練られ考えられたカリキュラム、考えられたテキスト、キットになった材料があって、語弊があるかもしれませんが、誰でも資格さえとれば教えやすいようになってるんです。有名協会、結構なブレーンや作業部隊に囲まれて運営しているんですよ。大所帯です。1人でやってるわけではありません。
もちろん、資格をとっても鳴かず飛ばずの先生も。それは、スキル・センスが足りない場合と、集客に取り組んでいない場合と。そこは、コロナだろうと、コロナじゃなかろうと、関係ありません、、、ごめんなさい、そういう人はオンライン化をする前に、誰にも負けないスキル・センスをまず磨くことが先決です。
コロナを機に、オンライン化は、対応必須です。もうこれは確定してます。
もしあなたに、人には負けない!
圧倒的なスキルとセンスがあるならば、オンライン化にどうせ対応しなくてはならないなら、しっかりと取り組み、その次の山まで目指してみるのもいいかもしれません。
自分があたふた働かなくても、あなたの素晴らしいスキルやセンスを誰かが売ってくれる。作った時間、かけたお金に見合ったリターンを得られるようになる仕組みを目指してみましょう。